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よく言われていますが、”地球の水の量の話”常識として知ってほしい…安全な水を確保出来ない人々が世界には数億人といる中で、私達は飲める水を庭に撒いたり、トイレで使っているという贅沢をしている・・・いくら使っても使っても水が無くならないという意識ではなく節水を心掛けて使い、そしてなるべく汚れを出さない工夫をして、無理せずエコが生活に溶け込んだ行動をしていかなければなりません。
器具名 | 備考 | 水量(リットル) | ![]() |
洗面・手洗い | 1分間流しっぱなしの場合 | 約 12 | |
歯みがき | 30秒間流しっぱなしの場合 | 約 6 | |
食器洗い | 5分間流しっぱなしの場合 | 約 60 | |
シャワー | 3分間流しっぱなしの場合 | 約 36 | |
トイレ | 従来型 | 約12〜20/回 | |
(ロータンク式) | 節水型 | 約8〜12/回 |
節水を心掛け、無駄に水を流しっぱなしにしないためにまずは、流しっぱなしや必要ないのに水を流したり等捨てている水はどれだけなのか目安程度でも良いので知ることも大事だと考えます。(出典は、東京都水道局資料による)
※水道の流しっぱなしを一分間約12リットルと計算(目安)使用する人や、その場の状況、器具の配管の大きさ等により流しっぱなしの時間や水の勢いはさまざまです。流しながらの作業をやめ、ため洗いしたり、こまめに水道を止めたり、節水型の器具を使ったり工夫して水を使いたいです。
※上記の1回当たりの使用水量の金額を出すと数円で、実感が湧かない感じがするので、無駄使用を想定して1ヶ月あたりの計算をしてみました。
●水道と下水使用量の計算例:延岡市で、朝晩シャワーを2人が毎日浴びて、(極端な例ですが、浴槽に晩のみお湯を張っているのに使用せず)1回当たり5分流しっぱなしにした時(シャワーのみの料金)12リットル×5分×30日×2人×2回=7200リットル=7.2立方メートル
給水料金と排水料金で、基本料金外(10立方メートルを超える部分のみ)の使用として金額を出すと・・・((給水料金138円+排水料金98円)/立方メートル)×7.2立方メートル≒1699円/月
※消費税、基本料金は除く一年間にすると2万円以上になってしまいました・・・
河や海などの水域から、土地から、植物などから水が蒸発して、空気中に漂い、上昇気流などによりその水の粒が上へいって、冷やされて集まって雲になり、雲がさらに成長して、雨を降らせて、雨が地面に染みこんだり、水域に流れたりしてそこから使う水(河川などの漂流水、伏流水、又は地下水)が確保され、飲料可能な品質の水にされ、私達の水道に給水され、私達がそれを使ってその水は排水となり、処理されたりして河川などに放流され、またその水が、蒸発して雲になり・・・。と繰り返されています。 水の循環で、私達が使った水がまた巡り巡って自分たちに返ってきていると言うことを考えたいです。お金でも、体の中の血液でも正常に循環しないと健全な社会や体が健康にならないように水も循環がうまくいくようできることを少しずつしていきましょう。当たり前のように使っている水がどのようにしてどこからきているのか理解し、私達の使った水が河を汚染し、海、地下水も汚染してしまうことを自覚しましょう。困るのは結局自分達です。 自然に負担をかけないようにするためにはどうすればよいか、家庭で日常の心がけでできることを下記にまとめています。家庭でできること
南日本設備サービスでは、地下水資源有効活用のための井戸工事も施工致しております。
食品名 | 食品の量 | バーチャル ウォーター (リットル) |
米 | 1合(150g) | 555 |
小麦粉 | 1カップ(200g) | 210 |
大豆 | 1カップ(150g) | 375 |
オリーブオイル | 大さじ1(13g) | 274 |
コーヒー | 1杯(10g) | 210 |
パインアップル | 1個(2000g) | 752 |
ビール | 435CC | 113 |
牛丼 | 1人前 | 1889 |
ハンバーガー | 1個 | 999 |
カルボナーラー スパゲッティ |
1人前 | 910 |
食糧を輸入しているということは、輸出国の水までもを輸入しているということ・・・。
世界で水不足が起こっていたり水の奪い合いの戦争が起こっていると言われていても日本にいると水に困ることがほとんど無くあまりピンとこないです。農林水産省ホームページによると”日本は平成20年度カロリーベース総合食料自給率41%”です。日本へ輸出してくれている国が輸出しない、輸出したくてもできない状況にみまわれたら日本の食はどうなるのだろうかと心配になります・・・。日本の水と食料について話すときの重要キーワードがバーチャルウォーターです。バーチャルウォーターとは、食糧の輸出国ではその食糧となる動植物の生育や栽培のために多量の水が使われており、その食糧を国内で生産しようとすると多くの水が必要であるのを農産物を輸入することによって日本が節水できた水のことです。日本語訳そのままに仮想水とも呼んでいます。(1990年代初めに、ロンドン大学のアラン教授によって提唱された考え方です。)そう考えると水不足や水戦争が他国の話で関係無いとは言っていられないと思います。かんがい用に汲み上げられて地下水位が下がってきている国の話や水質汚染がすすんでいる国の話が自分たちの食の確保に関わるのだと改めて考えてしまうのです。環境省のホームページによれば、”東京大学の沖 大幹教授グループでの算出値は、バーチャルウォーターの年間総輸入量約640億立方メートル”とのことです(2000年データー)。又、”沖教授の指導で2005年データーによりバーチャルウォーター量を環境省と日本水フォーラムが算出しているのは、年間約800億立方メートル”とのことです。」(環境省のホームページに仮想水計算機があり、その中に食品と仮想水の量があります。料理のメニューも水量が計算されています。)食品のバーチャルウォーター量(環境省のホームページより)(出典は、環境省のデーターによる)フードマイレージの考え方であったり、Co2の問題であったり、ただ目の前の物だけに目を配るだけではなく、例えば、どのようにして生産されているか、生産に使われる資源や環境に与える影響・・・たくさん考えるべきもの、勉強すべきものが有ります。 子供の頃、ご飯を残そうとすると怒られたことを思い出します。生産者のご苦労を思えば残せないはずだと、たくさんの手間、投入された資源etc・・・確かにそのとおりです。食べ物の生い立ちに思いを馳せて、調理して、感謝していただきます!! 食べ過ぎには注意ですが・・・
バクテリアが水をきれいにするときに必な酸素量
次の項目に魚が住める水(魚が住める水のBODは、5mg/g(0.005g/g))にするために必要な水の量のデーターを揚げていますが、単に水の汚れを薄めるという考えでは有りません。
通常は、水1gあたり10mgの酸素が溶けています。BOD30gの汚れを分解するのに30gの酸素を必要とするので、水に換算すると3000g分の水に溶けている酸素を使うという意味です。
流しに油を捨てたらどうなる…?
専門的には【好気性バクテリアが20℃において5日間消費する水中の有機物を酸化分解するのに必要な酸素量】のことと有ります。 噛み砕いて言えば水の汚れの基準に使われる単位で、
です。川や海には浄化作用が有るのは、バクテリア達が働いているからです。バクテリアと魚は共存しているということです。※ここでは、あくまで家庭において考えるとしているので、専門的な話は省きます。(BODは、アルファベットそのままに”ビーオーディー”と読みます。)
※もちろん、単に水の汚れがBODだけで計れるものでは有りません。(誤解の無いようにお願いします。)
河川に油や洗剤などが流れ込んだ場合に、魚が住める水にするために必要な水の量
1日に50gのBODを1人が出すとして、その割合です。
生活排水全体で50g、生活雑排水で37g、トイレから13g (出典は、東京都環境局 資料による)
語句の意味:生活排水とは日常生活(トイレ、風呂、台所、洗濯など)からの排水のことです。 生活雑排水とは生活排水のうちトイレの排水をのぞいたもの(風呂、台所、洗濯など)からの排水のことです。台所からの汚れの割合が多いというのが、この表より分かります。
日常の心がけでできること
調理、食事の時
食器などの後片付け
油の処理
酸化した油は体に有害なので、保管に注意して使いましょう。筆者は、健康面を考慮して一時期オリーブオイルのみで揚物をしていましたがお金が続かなくなったことと、大量にお中元やお歳暮でサラダオイルをいただいたこともあり、現在はサラダオイルを(揚げる材料や味付け等にもよりますが)初回以外はごま油を足しながら、3~4回位使用した後のまだ使えそうな段階で廃棄しています。また揚げ油を炒め物に使うことはしていません。炒め物にはごま油を使っています。
揚物にはこめ油が仕上がりがカラッとなって良いそうなので、使ってみたいと思っています。
米のとぎ汁は意外に水を汚染しています
洗濯や掃除
正しいゴミの分別や心がけ他
もちろん清潔・衛生が保たれてからの話であり、無理せず日常で行えるよう心に留めて生活していきたいです。
トイレ→汲み取り、生活雑排水(お風呂、台所、洗濯などで使った水)→河川
トイレ→単独処理浄化槽、生活雑排水(お風呂、台所、洗濯などで使った水)→河川
・・・トイレの処理した水が河川などへ
生活排水(トイレ、お風呂、台所、洗濯などで使った水)→合併処理浄化槽
・・・処理した水が河川などへ
生活排水(トイレ、お風呂、台所、洗濯などで使った水)→下水処理場等
・・・処理した水が河川などへ
出典は、東京都環境局 資料による(BODの値は、水域等により変わります。)
※現在では、単独処理浄化槽(トイレのし尿のみを処理する浄化槽)は原則として設置ができません。 (2001年4月から)
番の汲み取り式トイレ、
番の単独浄化槽では雑排水がそのまま河川などに流れ込むので自分の排水が河川を汚しているというのを自覚して、少しずつでも改善していくことが大事です。
番の合併浄化槽処理、
番の下水処理場でもいくら処理されるといっても一人一人がBODの負荷の少ない水を出すことを心掛けて生活していくことがやはり大事です。
※メリット、デメリットや各種法令なども有りますが、ここでは家庭で出来ることにとどまり、そこまで触れておりません。
ここに書いてあることはいわば、業界では一般常識ですが、一般の方々にも常識となって、一般の人から「どうして常識をわざわざ言っているの? 当たり前すぎる。」等と言われるような世の中に近い将来なるようにと願います。
また、私たちはとても便利な社会の中で生活することができています。それは地球や自然の恵みであったり、先人たちの発明のおかげや、私達の知らない所で誰かが苦労してくれたおかげであるとも言えます。地球や見知らぬ誰かに恩返しする意味でも、一見意味が有るのだろうかと思える小さなことでも実行していきましょう。これは現代人の義務です。